リリースノート¶
- CHANGE
後方互換性のない変更
- UPDATE
後方互換性がある変更
- ADD
後方互換性がある追加
- FIX
バグ修正
2025.1.0-canary¶
メジャーアップデート
- リリース予定:
2025 年 6 月 19 日
重要
Sora 2024.2.x から 2025.1.x への移行については 2024.2.x から 2025.1.x への移行 をご確認ください。
ハイライト¶
Sora クラスターリレー機能のツリー化によりノードの負荷を分散することができるようになりました
セッション単位での最大同時接続数制限をできる機能を正式版としてリリースしました
正式版¶
今回のリリースで以下の機能が実験的機能から正式版になりました。
セッション単位での最大同時接続数制限機能の max_connections 払い出し
ListSessions API
GetSession API
破壊的変更¶
廃止情報¶
レガシーストリームを廃止しました
multistream
項目をウェブフック、ログ、API から削除しましたmultistream
をfalse
にして接続した場合バリデーションエラーになります
ユーザーエージェント統計機能を廃止しました
今後は RTC 統計機能をご利用ください
統計エクスポーター機能を廃止しました
モード機能のウェブフック
session.vanished
を廃止しましたメディア配信ワーカー数を指定する
media_publish_worker_number
を廃止しましたワーカーは自動でスケールする用になりました
自動スケールの閾値は
sora.conf
の media_publish_worker_autoscale_threshold を利用してくださいデフォルトは 50 で、50 接続単位でワーカーを増減させます
非推奨情報¶
組み込み TURN 機能を無効にする turn を
false
に設定することを非推奨にしました2025 年 12 月リリース予定の Sora にて組み込み TURN 機能を無効にする設定 turn を廃止し、組み込み TURN 機能を無効にできなくなります
セッション単位での最大同時接続数制限機能の
trial_max_connections
を非推奨にしました今後は max_connections をご利用ください
2025 年 12 月リリース予定の Sora にて廃止します
sora.conf
の ice_connection_state_disconnected_timeout を非推奨にしました2026 年 6 月リリース予定の Sora にて廃止します
sora.conf
の ice_connection_state_failed_timeout を非推奨にしました2026 年 6 月リリース予定の Sora にて廃止します
WHIP の TURN 機能を無効にする whip_turn を
false
に設定することを非推奨にしました2025 年 12 月リリース予定の Sora にて WHIP の TURN 機能の設定 whip_turn を廃止し、TURN 機能を無効にできなくなります
WHEP の TURN 機能を無効にする whep_turn を
false
に設定することを非推奨にしました2025 年 12 月リリース予定の Sora にて WHEP の TURN 機能の設定 whip_turn を廃止し、TURN 機能を無効にできなくなります
WHIP の RFC 9725 化に伴い
/whip-resource/:channel_id/:secret/
を非推奨にしましたNGINX の設定を
resource
からsession
に変更してください2025 年 12 月リリース予定の Sora にて廃止します
WHEP も WHIP に合わせて
/whep-resource/:channel_id/:secret/
を非推奨にしましたNGINX の設定を
resource
からsession
に変更してください2025 年 12 月リリース予定の Sora にて廃止します
変更履歴¶
[CHANGE] スポットライト機能利用時に、フォーカスなしの音声転送の上限レートを指定する
sora.conf
の default_spotlight_unfocus_audio_rate_limit のデフォルト値を 2 から 5 に引き上げましたこの変更により多人数で同時に発話があった際の音声がより快適になります
[CHANGE] RTP ヘッダー拡張
abs-send-time
の利用を廃止しましたlibwebrtc 側でもここ数年利用されていません
Deprecate and remove the abs-send-time extension [398065914] - WebRTC
[FIX] セッション終了と DisconnectChannel API の実行が重なった場合、 SIGNALING-API-INTERNAL-ERROR エラーが出力されていたのを修正しました
[FIX] セッション終了と DisconnectClient API の実行が重なった場合、 SIGNALING-API-INTERNAL-ERROR エラーが出力されていたのを修正しました
[FIX] セッション終了と DisconnectConnection API の実行が重なった場合、 SIGNALING-API-INTERNAL-ERROR エラーが出力されていたのを修正しました
[FIX] パケロスが多い状況で DataChannel が正常に動作せず、メッセージを送信しなくなる問題を修正しました
sora.conf¶
[CHANGE]
sora.conf
のlegacy_stream
を廃止しました[CHANGE]
sora.conf
のignore_session_vanished_webhook
を廃止しました[CHANGE]
sora.conf
の設定コメントをドキュメントの URL のみに変更しました[CHANGE]
sora.conf
のコメントの値をデフォルト値に変更しました[CHANGE]
sora.conf
のコメントのデフォルト値が存在しない場合、key =
のみの表記にしました[CHANGE]
sora.conf
の設定の並び順をアルファベット順に変更しました[ADD]
sora.conf
にコネクションライフタイムのデフォルト値を指定する default_connection_lifetime を追加しましたデフォルトは未指定です
最小は 0 ms で最大は 720 h です
ウェブフック¶
[ADD] イベントウェブフック利用時にウェブフックがどのワーカーを利用するかを判断する event_webhook_worker_key を追加しました
デフォルトは
channel_id
ですchannel_id
の場合はチャネル ID 単位でイベントウェブフックは同一のウェブフックワーカーを利用します例えば
channel_id
がsora
に接続している全てのクライアントは同一ウェブフックを利用します
connection_id
の場合はコネクション ID 単位でイベントウェブフックは同一のウェブフックワーカーを利用しますconnection_id
は接続毎にユニークなため、同じチャネルに接続しているコネクションでも、それぞれに割り当てられたウェブフックワーカーを利用します
[ADD] セッションウェブフック session.destroyed を送信しないようにする ignore_session_destroyed_webhook を追加しました
デフォルトは
false
ですこの設定を
true
にすると session.destroyed を送信しなくなります
[ADD] セッションウェブフック recording.report を送信しないようにする ignore_recording_report_webhook を追加しました
デフォルトは
false
ですこの設定を
true
にすると recording.report を送信しなくなります
[ADD] イベントウェブフック archive.available を送信しないようにする ignore_archive_available_webhook を追加しました
デフォルトは
false
ですこの設定を
true
にすると archive.available を送信しなくなります
[ADD] イベントウェブフック split-archive.end を送信しないようにする ignore_split_archive_end_webhook を追加しました
デフォルトは
false
ですこの設定を
true
にすると split-archive.end を送信しなくなります
[ADD] イベントウェブフック archive.failed を送信しないようにする ignore_archive_failed_webhook を追加しました
デフォルトは
false
ですこの設定を
true
にすると archive.failed を送信しなくなります
ログ¶
[ADD]
api.jsonl
にid
を追加しましたid
は Base32 化した UUIDv4 です
[ADD]
event_webhook.jsonl
にconnection.updated
を出力しなくするevent_webhook_connection_updated_log
を追加しましたデフォルトは
true
ですこの設定を
false
にするとevent_webhook.jsonl
にconnection.updated
を出力しなくなります
[ADD]
session_webhook.jsonl
にsession.updated
を出力しなくするsession_webhook_session_updated_log
を追加しましたデフォルトは
true
ですこの設定を
false
にするとsession_webhook.jsonl
にsession.updated
を出力しなくなります
レガシーストリーム廃止¶
[CHANGE] レガシーストリーム機能を廃止しました
multistream
項目をウェブフック、ログ、API から削除しましたmultistream
をfalse
にして接続した場合バリデーションエラーになります
[CHANGE] レガシーストリーム機能廃止に伴い StartForwardingRtp API の
connection_id
を必須にしました[CHANGE] レガシーストリーム機能廃止に伴い StopForwardingRtp API の
connection_id
を必須にしました
統計エクスポーター廃止¶
今後は 統計ウェブフック をご利用ください。
[CHANGE] 統計エクスポーター機能を廃止しました
sora.conf
のdefault_stats_exporter
を廃止しましたsora.conf
のdefault_stats_collector_url
を廃止しましたsora.conf
のdefault_stats_exporter_number
を廃止しましたsora.conf
のdefault_stats_exporter_tls_fullchain_file
を廃止しましたsora.conf
のdefault_stats_exporter_tls_privatekey_file
を廃止しましたsora.conf
のdefault_stats_exporter_tls_verify_cacert_file
を廃止しました
ユーザーエージェント統計機能廃止¶
ユーザーエージェント統計機能を廃止しました。 今後は RTC 統計機能をご利用ください。
[CHANGE]
sora.conf
のuser_agent_stats
を廃止しました今後は default_rtc_stats をご利用ください
[CHANGE] 認証成功払い出しから
user_agent_stats
を廃止しました今後は rtc_stats の払い出し を払い出すようにしてください
[CHANGE] ListUserAgentStats API を廃止しました
今後は ListRtcStats API をご利用ください
[CHANGE] ListChannelUserAgentStats API を廃止しました
今後は ListChannelRtcStats API をご利用ください
[CHANGE] GetUserAgentStats API を廃止しました
今後は GetRtcStats API をご利用ください
レガシーシグナリングエラー廃止¶
[CHANGE]
sora.conf
のレガシーシグナリングを指定するlegacy_signaling_error
を廃止しましたlog/connection_created_wait_timeout
にログが出力されなくなりましたlog/signaling_error.jsonl
にシグナリングエラーログが出力されるようになりましたconnection.failed
ウェブフックは 認証成功時 かつ connection.created が送信されていない場合のみ送信されるようになりましたsora.jsonl
に認証失敗ログが出力されなくなりましたsora.jsonl
にシグナリング失敗ログが出力されなくなりました
映像コーデックパラメーター追加¶
[ADD] AV1 コーデックパラメーターに
level_idx
を指定できるようにしましたデフォルトは
5
です範囲は
0
から31
の整数が指定できます
[ADD] AV1 コーデックパラメーターに
tier
を指定できるようにしましたデフォルトは
0
です範囲は
0
か1
の整数が指定できます
[ADD] H.265 コーデックパラメーターに
profile_id
を指定できるようにしましたデフォルトは
1
です範囲は
0
から31
の整数が指定できます
[ADD] H.265 コーデックパラメーターに
tier_flag
を指定できるようにしましたデフォルトは
0
です範囲は
0
か1
の整数が指定できます
[ADD] H.265 コーデックパラメーターに
tx_mode
を指定できるようにしましたデフォルトは
SRST
ですSRST
かMRST
かMRMT
が指定できます
グループ機能¶
これは実験的機能です
セッションをグルーピングする group_id
をセッションウェブフック session.created の払い出しで指定できるようになりました。
[ADD] セッションウェブフック session.created の払い出しで
group_id
を指定できるようになりましたgroup_id
は 1 バイト以上 255 バイト以下の文字列ですgroup_id
は未指定の場合はsession_id
が入ります
[ADD] ListSessions API に
group_id
を指定できるようになりましたgroup_id
を指定した場合は指定したgroup_id
のセッションのみを返しますgroup_id
はオプションですgroup_id
を指定しない場合は全てのセッションを返します
[ADD]
session_id
項目を含むウェブフックのリクエストにgroup_id
を含めるようにしました[ADD]
session_id
項目を含む API の戻り値にgroup_id
も含めるようにしました[ADD]
session_id
項目を含むログにgroup_id
を含めるようにしました[ADD]
session_id
項目を含む録画メタデータにgroup_id
を含めるようにしました
注釈
クライアントへの送るシグナリングメッセージには group_id
は含まれません。
注意
session.created で group_id
を指定して、ウェブフックの戻り値を受け取るまでは group_id
は session_id
の値になります。
セッション単位での最大同時接続数制限機能¶
セッション単位での最大同時接続数制限機能を正式版としてリリースしました。
[ADD] session.created でセッション単位での最大同時接続数を制限する
max_connections
を払い出せるようになりました正式版リリースに伴い
trial_max_connections
は 2025 年 12 月リリース予定の Sora にて廃止しますtrial_max_connections
は廃止後には無視します
trial_max_connections
とmax_connections
を同時に指定した場合はmax_connections
が優先されます
クラスターリレーのツリー化¶
これは実験的機能です
今までのクラスターリレー機能は他のノードへの転送はクライアントが配信しているノードが担当していました。 この場合多くのノードにリレーが発生するとそのノードの負荷が高くなってしまいます。
そこで、リレーをツリー化することで、冗長なリレーを削減することでノードの負荷分散を実現しました。
注釈
`Plumtree (Epidemic Broadcast Trees) <https://asc.di.fct.unl.pt/~jleitao/pdf/srds07-leitao.pdf>`_アーキテクチャを採用しています。
セッション単位でのクライアント ID 重複時の既存接続の追い出し機能¶
これは実験的機能です
今までのクライアント ID の重複を許可するのに加えて、 既存の同一クライアント ID の接続を破棄することをセッション単位で指定できるようになりました。
この仕組みはセッションウェブフック session.created の払い出しで、
duplicate_client_id
に evict
を指定することで有効になります。
[ADD]
sora.conf
にクライアント ID が重複するコネクションが認証に成功した際の挙動を指定するdefault_duplicate_client_id
を追加しましたデフォルトは
allow
ですallow
は未指定と同じで、今まで通り重複を許容しますevict
は既存の接続を破棄し、新規接続を受け入れます
[ADD] セッションウェブフック session.created の払い出しにセッション単位での重複するクライアント ID を持つコネクションが認証成功した際の挙動を指定する
duplicate_client_id
を払い出せるようになりましたduplicate_client_id
にはallow
またはevict
を指定できます未指定は
sora.conf
の default_duplicate_client_id の値を利用しますallow
は今まで通り重複を許容しますevict
は既存の接続を破棄し、新規接続を受け入れます
[ADD] クライアント ID の重複によるコネクションを破棄した際 connection.destroyed の
data.reason
に"duplicate_client_id"
を含めるようにしましたこの値はセッションウェブフック session.created の払い出しで
duplicate_client_id
にevict
を指定して既存接続を破棄した場合にdata.reason
に含まれます
統計機能¶
[ADD] 実験的機能として GetStatsReport に Sora 内部で発生した遅延の累積値 (マイクロ秒単位)
total_sent_srtp_sfu_delay_us
を追加しました[ADD] 実験的機能として GetStatsConnection に Sora 内部で発生した遅延の累積値 (マイクロ秒単位)
total_sent_rtp_sfu_delay_us
を追加しました[ADD] 実験的機能として GetStatsClient に Sora 内部で発生した遅延の累積値 (マイクロ秒単位)
total_sent_rtp_sfu_delay_us
を追加しました[ADD] 実験的機能として GetStatsAllConnections に Sora 内部で発生した遅延の累積値 (マイクロ秒単位)
total_sent_rtp_sfu_delay_us
を追加しました
帯域推定機能¶
帯域推定機能を追加しました、様々な情報を利用し帯域推定を行います。
以下を参考にしています。
RFC 8888 - RTP Control Protocol (RTCP) Feedback for Congestion Control
RFC 8869 - Evaluation Test Cases for Interactive Real-Time Media over Wireless Networks
RFC 8868 - Evaluating Congestion Control for Interactive Real-Time Media
RFC 8867 - Test Cases for Evaluating Congestion Control for Interactive Real-Time Media
RFC 8836 - Congestion Control Requirements for Interactive Real-Time Media
A Google Congestion Control Algorithm for Real-Time Communication
シグナリング通知 network.status に帯域推定結果を追加¶
これは実験的機能です
実験的機能としてシグナリング通知の ネットワークのシグナリング通知 に帯域推定結果を通知する機能を追加しました。
これは受信者の帯域推定結果を通知するもので、送信者の帯域推定結果は通知しません。
そのため role
が sendrecv
または recvonly
の場合に有効になります。
[ADD] sora.conf に legacy_signaling_notify_network_status を追加しました
デフォルトは
false
ですこの設定を
true
にするとシグナリング通知 network.status のフォーマットを 2024.2.x までと同様にしますこの設定は 2025 年 12 月リリースの Sora にて廃止します
[ADD] sora.conf にシグナリング通知
network.status
の通知間隔を設定する signaling_notify_network_status_interval を追加しましたデフォルトは
10 s
です最小は
20 ms
で、最大は10 min
です
[ADD] シグナリング通知 ネットワークのシグナリング通知 に
estimated_bandwidth
を追加しましたsora.conf の legacy_signaling_notify_network_status が
false
の場合に有効になりますこの通知は role が
sendrecv
またはrecvonly
の場合に通知します帯域推定の値が含まれます
[ADD] シグナリング通知 ネットワークのシグナリング通知 に
previous_estimated_bandwidth
を追加しましたsora.conf の legacy_signaling_notify_network_status が
false
の場合に有効になりますこの通知は role が
sendrecv
またはrecvonly
の場合に通知します前回通知時の帯域推定の値が含まれます
初回の通知時は 0 が入ります
[ADD] シグナリング通知 ネットワークのシグナリング通知 に
unix_timestamp_ms
を追加しましたsora.conf の legacy_signaling_notify_network_status が
false
の場合に有効になりますこの通知は role が
sendrecv
またはrecvonly
の場合に通知しますUnix タイムのミリ秒が含まれます
[ADD] シグナリング通知 ネットワークのシグナリング通知 に
total_sent_rtp_byte_size
を追加しましたsora.conf の legacy_signaling_notify_network_status が
false
の場合に有効になりますこの通知は role が
sendrecv
またはrecvonly
の場合に通知します通知時の RTP (音声と映像) 送信合計バイトサイズが含まれます
[ADD] シグナリング通知 ネットワークのシグナリング通知 に
previous_unix_timestamp_ms
を追加しましたsora.conf の legacy_signaling_notify_network_status が
false
の場合に有効になりますこの通知は role が
sendrecv
またはrecvonly
の場合に通知します前回通知時の Unix タイムのミリ秒が含まれます
初回の通知時は 0 が入ります
[ADD] シグナリング通知 ネットワークのシグナリング通知 に
previous_total_sent_rtp_byte_size
を追加しましたsora.conf の legacy_signaling_notify_network_status が
false
の場合に有効になりますこの通知は role が
sendrecv
またはrecvonly
の場合に通知します前回通知時の RTP (音声と映像) 送信合計バイトサイズが含まれます
初回の通知時は 0 が入ります
サイマルキャスト帯域推定による自動 rid 切り替え機能¶
これは実験的機能です
実験的機能としてサイマルキャストに rid
を Sora 側で自動で切り替える auto
を指定できるようになりました。
この機能を利用することで帯域推定を利用する事で最適な rid
を Sora 側で選択するようになります。
[ADD] サイマルキャスト機能利用時の
rid
にauto
を指定できるようになりましたauto
を指定した場合、帯域推定機能を利用して最適なrid
を選択するようになります
[ADD] サイマルキャスト機能利用時の
rid
にnone
を指定できるようになりましたnone
を指定した場合、映像が配信されなくなります
ICE コネクションステート機能¶
[ADD] 認証成功時の払い出しに ICE コネクションステートの
disconnected
状態へ遷移するタイムアウトを指定する ice_connection_state_disconnected_timeout を追加しました[ADD] 認証成功時の払い出しに ICE コネクションステートの
failed
状態へ遷移するタイムアウトを指定する ice_connection_state_failed_timeout を追加しました[ADD]
sora.conf
に default_ice_connection_state_disconnected_timeout を追加しましたdefault_ice_connection_state_disconnected_timeout と ice_connection_state_disconnected_timeout の値が設定している場合は ice_connection_state_disconnected_timeout の値を優先します
sora.conf
の ice_connection_state_disconnected_timeout は 2026 年 6 月リリース予定の Sora にて廃止します
[ADD]
sora.conf
に default_ice_connection_state_failed_timeout を追加しましたdefault_ice_connection_state_failed_timeout と ice_connection_state_failed_timeout の値が設定している場合は ice_connection_state_failed_timeout の値を優先します
sora.conf
の ice_connection_state_failed_timeout は 2026 年 6 月リリース予定の Sora にて廃止します
メディア配信ワーカー自動スケール機能¶
メディア配信ワーカー機能のワーカーを自動で増減する仕組みを追加しました。
[CHANGE]
sora.conf
の配信ワーカー数を指定するmedia_publish_worker_number
を廃止しました[ADD]
sora.conf
に配信ワーカー数を自動で増減させる閾値を指定する media_publish_worker_autoscale_threshold を追加しましたデフォルトは 50 です
[ADD] メディア配信ワーカーに関する統計情報を追加しました
media_publish_worker.peak_count
その接続でこれまでに同時に起動した配信ワーカー数の最大値
media_publish_worker.total_started
その接続でこれまでに起動した配信ワーカーの総数
media_publish_worker.total_stopped
その接続でこれまでに停止した配信ワーカーの総数
media_publish_worker.total_unknown_subscriber
配信ワーカーとの対応が存在しないサブスクライバー (受信側接続) の数
WHIP/WHEP 機能¶
WHIP が RFC 9725 として公開されたため、RFC への準拠を進めています。
[CHANGE]
sora.conf
の whip_turn と whep_turn をデフォルトtrue
に変更しました[CHANGE] WHIP/WHEP 利用時に
offer
の SDP にa=sendrecv
を指定できるように変更しました[CHANGE] WHIP/WHEP 利用時にセッション URL に
PATCH
メソッドでアクセスした場合501
ではなく422
を返すように変更しました[CHANGE] WHIP/WHEP 利用時にエンドポイントとセッション URL に
GET
やHEAD
メソッドでアクセスした場合200
を返すように変更しました[CHANGE] RFC でリソース URL がセッション URL と名前が変わったことにより Location ヘッダーでは
/whip-session/:channel_id/:secret/
を払い出すように変更しました2025 年 12 月リリース予定の Sora にて
/whip-resource/:channel_id/:secret/
は廃止します
[ADD] クラスター利用時に別のノードへのリダイレクトが発生した際に HTTP ステータスコード 307 を返すようにしました
2024.2.x までは OBS が HTTP ステータスコード 307 に対応していなかったため、ノード間通信で認証処理を行うようにしていました
[ADD] WHIP/WHEP 利用時にエンドポイントとセッション URL に
OPTIONS
メソッドでアクセスした場合Accept-Post
ヘッダーでapplication/sdp
を返すようにしました
WHIP/WHEP 機能の CORS 設定¶
ブラウザから WHIP/WHEP を利用する場合は CORS (Cross-Origin Resource Sharing) の設定を払い出す必要があり、 検証用として Sora 側でも簡易的な CORS の払い出し設定を追加しました。
ただし、ブラウザではWHIP/WHEP を利用せず Sora JavaScript SDK の利用を強く推奨します。 また、プロダクション環境では NGINX などで CORS の設定を利用し、Sora の CORS 設定は利用するのを避けてください。
[ADD]
sora.conf
にブラウザ向け Cross-Origin Resource Sharing の(CORS) 設定 whip_cors_origin を追加しましたデフォルトは未指定です
http://localhost:8080
や*
のように指定しますwhip_cors_origin が指定されている場合、
/whip/:channel_id
に対して CORS を有効にしますエンドポイント URL の
POST
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Expose-Headers
にLocation
とLink
を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Origin
に whip_cors_origin の値を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Methods
にPOST
を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Headers
にContent-Type
とAuthorization
を設定します
whip_cors_origin が指定されている場合、
/whip-resource/:channel_id/:secret/
に対して CORS を有効にしますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Origin
に whip_cors_origin の値を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Methods
にDELETE, PATCH
を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Headers
にContent-Type
とAuthorization
を設定します
[ADD]
sora.conf
にブラウザ向け Cross-Origin Resource Sharing の(CORS) 設定 whep_cors_origin を追加しましたデフォルトは未指定です
http://localhost:8080
や*
のように指定しますwhep_cors_origin が指定されている場合、
/whep/:channel_id
に対して CORS を有効にしますエンドポイント URL の
POST
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Expose-Headers
にLocation
とLink
を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Origin
に whep_cors_origin の値を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Methods
にPOST
を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Headers
にContent-Type
とAuthorization
を設定します
whep_cors_origin が設定されている場合、
/whep-resource/:channel_id/:secret/
に対して CORS を有効にしますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Origin
に whep_cors_origin の値を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Methods
にDELETE, PATCH
を設定しますセッション URL の
OPTIONS
のレスポンスヘッダーにAccess-Control-Allow-Headers
にContent-Type
とAuthorization
を設定します