リリースノート

CHANGE

後方互換性のない変更

UPDATE

後方互換性がある変更

ADD

後方互換性がある追加

FIX

バグ修正

2025.2.0-canary

ハイライト

  • 実験的機能としてクライアントから Sora の一部 API を呼び出すことができる RPC 機能を追加しました

廃止機能

  • [CHANGE] レガシー録画関連 API を廃止しました

  • [CHANGE] RTP ストリーム停止/再開 関連 API を廃止しました

  • [CHANGE] sora.confturn を廃止し、 TURN 機能 を無効化することができなくなりました

  • [CHANGE] sora.confice_connection_state_disconnected_timeout を廃止しました

  • [CHANGE] sora.confice_connection_state_failed_timeout を廃止しました

  • [CHANGE] sora.confav1 を廃止し、 AV1 のサポートを無効化することができなくなりました

  • [CHANGE] sora.confh265 を廃止し、 H.265 のサポートを無効化することができなくなりました

  • [CHANGE] sora.confdevtools を廃止し、組み込みの開発ツールが利用できなくなりました

    • 開発ツールを利用する場合は NGINX のリバースプロキシやホスティングを利用してください

    • 詳細は 開発ツール をご覧ください

変更履歴

  • [ADD] コネクションログの項目を追加しました

    • id: コネクションログのユニーク ID

    • version: Sora のバージョン

    • label: Sora のラベル

    • node_name: Sora のノード名

  • [CHANGE] コネクションログの simuclast_encodings の出力条件を変更しました

    • サイマルキャストが有効でかつスポットライトが無効で、ロールが sendonly または sendrecv の場合に出力されるようになりました

  • [CHANGE] コネクションログの spotlight_encodings の出力条件を変更しました

    • サイマルキャストが無効でかつスポットライトが有効で、ロールが sendonly または sendrecv の場合に出力されるようになりました

  • [CHANGE] シグナリングメッセージの "type": "re-answer" の受信待ち受け時間を 30 秒に制限しました

  • [ADD] サイマルキャスト機能利用時の ridnone を指定できるようになりました

    • none を指定した場合、映像が配信されなくなります

  • [FIX] セッション単位での最大同時接続数制限機能セッション単位でのクライアント ID 重複時の既存接続の追い出し機能 を同時に有効にした場合に、最大同時接続数に達している状態で追い出しが発生した際、追い出しは成功するが最大同時接続数制限により接続が失敗する問題を修正しました

rolerecvonly 時の codec_typebit_rate などの指定の無視

Sora 2025.1.0 で廃止したレガシーストリームと互換性を維持するため、 マルチストリームになっても rolerecvonly でもシグナリングや認証成功時の払い出しで、 codec_typebit_rate などの指定ができていましたが、 Sora 2025.2.0 からは指定したとしても無視する仕様に変更しました。

  • [CHANGE] rolerecvonly の場合、シグナリングや認証成功時に以下の指定が無視されるようになりました

    • audiocodec_typebit_rateopus_params

    • videocodec_typebit_ratesimulcastvp9_paramsav1_paramsh264_paramsh265_params

  • [CHANGE] rolerecvonly の場合、connection ログに以下の情報が出力されなくなりました

    • audiocodec_typebit_rateopus_params

    • videocodec_typebit_ratesimulcastvp9_paramsav1_paramsh264_paramsh265_params

環境変数による sora.conf の設定上書き機能

環境変数にて SORA_<設定項目名> を指定することで sora.conf の設定を上書きできる機能を追加しました。

例えば SORA_DEFAULT_VIDEO_BIT_RATE=500 という環境変数を指定することで sora.confdefault_video_bit_rate の設定を上書きできます。もし設定が default_video_bit_rate = 300 であっても、Sora は起動時に環境変数の値を優先して 500 として動作します。

  • [ADD] 環境変数にて SORA_<設定項目名> を指定することで sora.conf の設定を上書きできるようになりました

詳細は 環境変数による設定上書き機能 をご確認ください。

RPC 機能

これは実験的機能です

クライアントから Sora の一部 API を呼び出すことができる RPC 機能を追加しました。 この機能を利用するにはデータチャネルシグナリングを有効にする必要があります。

  • [ADD] sora.confdata_channel_rpc を追加しました

    • デフォルトは false です

    • true に設定することでデータチャネルシグナリング経由で RPC 機能を利用できるようになります

  • [ADD] RPC 機能で PutSignalingNotifyMetadataPutSignalingNotifyMetadataItem API を実行できるようになりました

セッション単位でのクライアント ID 重複時の既存接続の追い出し機能

これは実験的機能です

  • [ADD] クライアント ID 重複時の既存接続の追い出し機能が有効なセッションの認証ウェブフックに、既に重複する client_id のコネクションが存在する場合、そのクライアントの ice_connection_state を含めるようになりました

    • シグナリング接続時に指定した client_id と重複する client_id のコネクションが存在する場合のみ含まれます

サイマルキャスト帯域推定による自動 rid 切り替え機能

これは実験的機能です

実験的機能としてサイマルキャストに rid を Sora 側で自動で切り替える auto を指定できるようになりました。 この機能を利用することで帯域推定を利用する事で最適な rid を Sora 側で選択するようになります。

  • [ADD] サイマルキャスト機能利用時の ridauto を指定できるようになりました

    • auto を指定した場合、帯域推定機能を利用して最適な rid を選択するようになります

認証ウェブフック経由での録画開始機能

これは実験的機能です

録画はセッションウェブフック session.created のタイミングで開始するか StartRecording API を呼び出すことで開始できますが、ウェブフックを利用して途中から録画を開始する事ができませんでした。

今回、実験機能として認証ウェブフックの戻り値で録画を開始できる仕組みを追加しました。

  • [ADD] sora.conf に認証ウェブフック成功時の払い出しで録画を開始できるかどうかを指定する auth_webhook_recording を追加しました。

  • [ADD] 認証ウェブフックの戻り値に recording を追加しました

    • recordingtrue を指定すると録画が既に開始されていない場合は録画を開始します

    • recordingfalse を指定した場合は無視します

  • [ADD] 認証ウェブフックの戻りに recordingtrue を指定した際に利用できる録画用の項目を追加しました

    • recording_expire_time

    • recording_split_only

    • recording_split_duration

    • recording_metadata

    • recording_format

    • これらの設定の詳細については 認証ウェブフック をご確認ください。

ノード単位での最大同時接続数制限機能

これは実験的機能です

Sora は今までノード単位の同時接続数はライセンスでのみ制限をしていましたが、 低スペックのインスタンスを一時的に利用する際、ノード単位での最大同時接続数を制限したいという要望がありました。

今回 sora.conf にてノード単位での接続数を制限する仕組みを追加しました。この機能を利用することでライセンスでは 300 同時接続まで許可されているが、ノード単位で 100 同時接続までに制限するといった運用が可能になります。

  • [ADD] sora.conf にノード単位での最大同時接続数を制限する max_connections を追加しました

    • デフォルトは未指定で無制限です

    • 0 から 10000 までの値を指定できます

    • この値をチェックする前にライセンスによる最大同時接続数をチェックします

セッション単位での最大同時接続数を無視する機能

これは実験的機能です

セッション作成時の max_connections にてセッション単位の最大同時接続数を制限できますが、 特定のクライアントは制限を無視して接続を許可したい場合があります。

今回、認証成功時の払い出しでセッション単位の最大同時接続数を無視して接続を許可する仕組みを追加しました。

  • [ADD] 認証成功時の払い出しにて ignore_max_connections を指定できるようになりました

    • セッション単位の最大同時接続数制限が指定されている場合に有効になります

    • ignore_max_connectionstrue を指定するとセッション単位での最大同時接続数制限を無視して接続を許可します

  • [ADD] コネクションログ connection.jsonlignore_max_connections を追加しました

    • ignore_max_connectionstrue の場合、セッション単位の最大同時接続数制限を無視して接続が許可されたことを示します

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