2023.2.x から 2024.1.x への移行¶
概要¶
2023.2.x から 2024.1.0 への移行について注意点をまとめています。
もし不明点がある場合はサポートまでお問い合わせください。
録画機能音ズレ問題の改善¶
Chromium のバグにより、音声トラックを削除し、その後音声トラックを追加した際、 音声パケットのタイムスタンプが正しくない問題があり、 録画機能利用時に音ズレが発生する問題がありました。
Chromium 側には修正提案を出しておりますが、 対応が遅れるため、Sora 側での対応を行いました。
connection.destroyed の reason に破壊的変更を行いました¶
Sora 2023.2.x まで connection.destroyed
の reason
には、
disconnect_api_reason
と同じ値が含まれており、
コネクション切断系 API で reason
が指定されていない場合は null
が含まれていました。
今回コネクションライフタイム機能の導入により、
reason
には以下のような値が入る破壊的変更を行いました。
"normal"
は通常のコネクション破棄"disconnected_api"
はコネクション切断系 API によるコネクション破棄"lifetime_expired"
はライフタイム期限切れによるコネクション破棄
legacy_event_webhook_connection_destroyed_reason¶
破壊的変更に伴い、
Sora 2023.2.x までの挙動を維持する設定 legacy_event_webhook_connection_destroyed_reason
を sora.conf
に追加しています。
この設定はデフォルトで false
のため、Sora 2023.2.x までの動作を維持するためには true
に設定してください。
この設定は 2024 年 12 月リリース予定の Sora にて廃止されます。
Lyra コーデックを廃止しました¶
Lyra コーデックへの対応は 2024 年 6 月リリースの Sora にて廃止しました。
Lyra のアップデートが 2 年ないこと
Lyra の商用環境での利用がないこと
Opus 1.5 で Lyra と同等のビットレートで同等の音質が得られること
sora.conf の default_h264_profile_level_id を廃止しました¶
sora.conf
の古い H.264 で利用するプロファイルレベル ID を文字列で指定する default_h264_profile_level_id
を
2024 年 6 月リリースの Sora にて廃止しました。
代わりに default_h264_param_profile_level_id をご利用ください
h264_profile_level_id の払い出しの設定を廃止しました¶
古い認証成功時のタイミングで接続単位での h264_profile_level_id
の値を認証サーバーから払い出す設定を
2024 年 6 月リリースの Sora にて廃止しました。
代わりに "video_h264_params": {"profile_level_id": "42e01f"}
をご利用ください。
ユーザーエージェント統計 API を非推奨にしました¶
ユーザーエージェント統計 API は 2024 年 12 月リリースの Sora にて廃止します。
代わりに RTC 統計 API をご利用ください
統計エクスポーターを非推奨にしました¶
統計エクスポーター は 2024 年 12 月リリースの Sora にて廃止します。
代わりに 統計ウェブフック をご利用ください。
JoinCluster API を RegisterClusterNode API に変更しました¶
JoinCluster API は 2024 年 12 月リリースの Sora にて廃止します。
クラスターリレー機能を追加し、デフォルトで有効にしました¶
クラスターを構築している際、どのノードからも同一のチャネルへ参加できる、 クラスターリレー機能を追加しました。
クラスターリレー機能を利用することで同一チャネルでのスケールアウトができるようになりました。
クラスターリレー機能はデフォルトで有効になっています。 ただしクラスターリレー機能を有効にするには 最大ノード数ライセンス を利用する必要があります。
もし 最大ノード数ライセンス を利用していない場合は、 sora.conf
にて cluster_relay
を false
に設定してください。
アフィニティ機能¶
クラスターリレー機能を利用している場合、 どのノードからも同一チャネルに参加できるようになりますが、 できるだけ同一ノードに寄せた方が効率が良くなります。
そのため同一チャネルは同一ノードに寄せるアフィニティ機能を追加しました。
アフィニティ機能はセッションやコネクション単位で無効にすることができるため、 特定の接続だけ別ノードからアクセスさせるなどもできます。
クラスター合計接続数維持機能¶
クラスター機能で 最大ノード数ライセンス を利用している場合、 ノード障害が発生した場合、残りのノードで同時接続数できる数を一時的に増やす仕組みを追加しました。
100 同時接続で 3 ノードでクラスターを組んでいる場合、 今までは 1 ノードに障害が発生した場合は、そのクラスターの最大同時接続数は 200 になっていました。
今回のクラスター合計接続数維持機能では、 残りのノードが障害があったノードの同時接続数を分配し、1 ノードが 150 同時接続まで接続できるようになります。
障害が発生したノードが復旧した場合、最大同時接続数は 100 に戻りますが、 既存の接続は維持され、切断することはありません。
配信ワーカー機能をメディア配信ワーカー機能に変更¶
配信ワーカー機能をメディア配信ワーカー機能と機能名前を変更しました。
機能名変更に伴い、 sora.conf
の rtp_publish_worker_number
を media_publish_worker_number
に変更しました。